青梅 吉川英治記念館そば 創業40年の手打ちうどん店「さぬき」 テイクアウトも

肉つけとろろうどん
肉つけとろろうどん

 吉野街道沿い、吉川英治記念館(青梅市柚木町)から徒歩2分ほどの場所にある手打ちうどん店「さぬき」(川島秀行店主)は、創業40年。製麺機を使わず、昔ながらの製法で打ったコシのある麺と丁寧に取っただしが客に愛されている。川島さん(56)は「特別なことはしていない。良い食材を選び、一つひとつの作業に手を抜かず、最高の状態でうどんが提供できるよう心掛けているだけ」と仕事へのこだわりを語る。

 店のおすすめは「肉つけとろろうどん」(880円)。国産豚とネギを煮込んだ温かいつけ汁に、薬味の揚げ玉、生姜、とろろをトッピング。汗ばむ季節にもさらっと食べられる一品。だしの効いたカレーうどん(830円)は常連客に人気だという。メニューはうどんだけで30種以上。丼物をいれると40種以上になる。

 店は、早くに夫を亡くした母の洋子さんが生活を支えるため、うどんチェーン店に加盟し開業。当時、関東圏で、さぬきうどんの知名度は低く、田舎うどんが主流だった。本部から派遣された職人が打ったうどんを食べた川島さんは「こんなにうまいうどんがあるのかと感動した」という。

 高校生だった川島さんも店を手伝い、母と共に職人からうどん作りを学んだ。1年後に独立。川島さんは高校卒業後、一旦は就職したが、体力のいるうどん作りを母1人に任せるのは大変だと、店を継ぐことを決めた。現在も2人で店に立っている。

 川島さんは「おいしいそうに食べているお客様の姿を見ることが励みになる。これからも喜んでもらえるよう、丁寧な仕事を続けていきます」と笑顔を見せた。

 営業時間は11時〜13時、17時〜19時。月曜定休。テイクアウトも可。問い合わせは0428(76)1536まで。(鋤柄)


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