羽村 多摩給食センター 事業所向け「スマイルランチ」12年続く人気商品
協同組合多摩給食センター(羽村市神明台、清水通生理事長)は1964年の創業以来、半世紀以上、弁当を作り近隣の事業所に届けている。幼稚園や行楽、会議向けの弁当、ケータリングや社員食堂の運営なども行っている。
弁当は利用しやすい価格帯で、野菜を多く使うのが特徴。中でも糖質を抑え、1食約580㌔カロリーの「スマイルランチ」(1食560円)は12年続く人気商品。健康やダイエットを考えている人に利用され、医療従事者や事務職からの注文が多い。
米は岩手産のひとめぼれにコンニャクでできたマンナンライスを混ぜる。おかずは日替わりで肉か魚を中心に減塩調味料を使用。食材を大きめにカットすることで、噛む回数を増やし、満腹感が出る工夫もしている。昼食を変えて「ウエストのベルトの穴が2つ分、細くなった」「便通が良くなった」と効果を喜ぶ声も届いている。
昨年から夏休みの児童向け弁当配食サービスも始めた。同市が共働き世帯の保護者の負担を減らし、コロナ禍で厳しい経営状況が続く市内飲食業を応援するために実施するもの。冬休みも好評だった。
新型コロナの影響が長引き昼食を持参する人も増えたため、弁当の注文数はコロナ前までには戻っていない。今年も企業や団体の利用を増やしていきたいという。
管理栄養士の小林映子生産企画課長は「安心して食べていただけるよう野菜の種類を多くし、なるべく地元産を使うなど工夫している。物価高騰の今こそ、お得感のある配食サービスを利用してほしい」と話す。
注文は会社、事業所単位で。個人は不可。問い合わせは042(554)1002同センターまで。(山石)