フレッシュランド西多摩が改装工事 天然温泉楽しめる多機能施設へ

改修後のテラスのイメージ
改修後のテラスのイメージ

 フレッシュランド西多摩(羽村市羽)が31日の営業後、4月1日から大規模改装工事に伴い、2年間の長期休業に入る。改装終了後は、昨年6月に温泉認定を受けた天然温泉が楽しめるほか、大型遊具やバーベキュースペースなどを設置し、多機能施設に生まれ変わる。

 人工のトロン温泉が、2021年7月から10カ月かけて掘削した天然温泉に生まれ変わる。サウナスペースは3倍に拡張し、高温サウナを新設。露天風呂も拡張し、炭酸風呂やサウナ後の休憩スペースも確保される。

 このほか災害時の避難所としての役割を果たすため、敷地内の体育館への空調設備導入も行う。

 同施設は敷地内にあるごみ処理施設、西多摩衛生組合環境センターの余熱を使った温泉施設。38年まで施設稼働を目指す「環境センターの長寿命化計画」が12年に策定され、ごみ処理施設の設備改修に併せて、同時期に地元還元施設として建てられた温泉施設も改修されることになった。

 伊藤義孝館長は「地域の方の理解、協力があってここまで運営して来られた。生まれ変わった当館をより多くの人に利用していただき、活動方針の『近くにあって良かった清掃工場』を実現していけたらと思う」と話した。(藤野)