奥多摩町 鳩ノ巣駅そば KIKORI CAFE TOKYO 父が残した店を受け継ぎ絶景自慢のカフェオープン
鳩ノ巣渓谷を一望できるカフェ「KIKORI CAFE TOKYO」(小澤宗一郎店主)がこのほど、鳩ノ巣駅から徒歩2分ほどの場所にオープンした。昨年10月に亡くなった小澤店主(51)の父、正男さんが25年間営み、地元住民に親しまれていた「木古里 COFFEE&ギャラリー」を改装した店。オープン以来、1日100人超の来店があるなど、にぎわっている。
メニューはサンドイッチを中心とした軽食が中心。アボカド&クリームチーズ(1000円)や定番のBLT(900円)など4種を用意。ドリンクはアイスコーヒー(500円)、クリームソーダ(600円)、ビール(700円)などを取りそろえ、この時期はかき氷(500円)も提供している。
小澤店主は30代から12年ほど居酒屋を営んでいた。子どもが生まれたことなどをきっかけに、日中働ける仕事がしたいと檜原村のグランピング施設で働き始めた。建具や家具などを手掛ける木工作家だった正男さんに仕込まれた技術を生かし、施設では大工を任されていた。
店を継ぐことを決めた小澤店主は1月から毎週末、店の改装に明け暮れた。以前のカフェ開業の際に父と共に作ったという無垢材の床、照明などはそのままに、カウンターテーブル、壁一面の本棚などを新設。観光客にも喜んでもらえるモダンな空間を目指した。
小澤さんは「以前の店は父の好きなものが並ぶ空間でした。今度は自分の理想の空間にしたいと考えていて、今後も少しずつ手を入れていきます。こんなに素晴らしい環境で仕事ができることは幸せ。絶景を楽しみながら、ゆっくりしていただけたら」と話す。
新設した本棚ではブックカフェ「おくたま文庫」(岡村裕美店主)の古本を販売している。営業時間は10時〜17時。不定休。詳細はインスタグラム(kikori_cafe_tokyo)で。(鋤柄)