みずほまち精神保険福祉会 B型事業所フェリチタ開所 障害特性に合わせた支援を

澤口施設長(中央)と支援員の2人
澤口施設長(中央)と支援員の2人

 みずほまち精神保険福祉会(村上文男理事長)が7月1日、就労継続支援B型事業所「フェリチタ」を瑞穂町役場に隣接する場所に開所した。利用者を募集中で、見学や体験を受け付けている。

 事業所では自動車などに使われるベアリングや箱の組み立て、アクセサリー制作などを行なっている。今後は対人関係、社会生活に必要なスキルを身につけるソーシャルスキルトレーニング(SST)などの支援も行なっていく。

 同福祉会は地域活動支援センターひまわり、就労移行支援事業・就労継続支援B型事業を行う「まき工房ころぼっくる」、グループホームみずほを運営している。

 「ころぼっくる」では20人の利用者が薪製作、段ボール加工等の作業を行なっている。支援を続ける中で、利用者から「音や人との距離感にストレスを感じる」との声が寄せられるようになった。

 障害特性や個々のペースに合わせた支援を行うため、利用時間や曜日などを調整し対応してきた。だが、利用者の自由度が減ること、支援の厚みが損なわれることなどから、より障害特性にあった作業所が必要だと、フェリチタを開設することにした。

 フェリチタでは精神障害と自閉症やADHD、学習障害等を併せ持つ人の支援に注力したいという。そのためSSTのほか、個別面談、グループミーティングなどを取り入れ、人との関係性や自他の区分け、自己決定力、成功体験が得られる支援を積極的に行なっていくという。

利用者が作ったアクセサリー
利用者が作ったアクセサリー

 澤口佳那子施設長は「利用者支援が最も大切だが、職員が楽しんで仕事ができる環境を整えていくことも大切。そうすることで、自然と利用者の方も楽しく通所できると思う。居心地のいい施設環境、職場環境を作り、ずっと居たいと思えるような施設を目指したい」と話す。

 利用時間は平日10時〜16時。対象は18歳以上で精神科、メンタルクリニック等の受診歴がある人。問い合わせは042(513)8305まで。(鋤柄)