石臼挽き手打ちそば「ほそ川」 日の出町大久野にオープン 羽村の清八が移転、改名
羽村市緑ヶ丘で約3年営業した手打ちそば店「清八」が昨年7月、日の出町大久野に移転。石臼挽き手打ちそば「ほそ川」(細川清次店主)に店名を改め開店した。
同店のそばは茨城県産の常陸秋そばを使った二八そば。甘みのある皮の部分を加えることで風味の良さを際立たせている。かつお節をほどよくきかせ、しょっぱさを抑えたつゆはスッキリした味わい。細めの麺とよくからみ、シメのそば湯との相性もいい。
店は清次さん(65)と長男の浩康さん(35)が親子で切り盛りする。清次さんは15年ほど前に手打ちそばのおいしさに目覚め、以来いくつかのそば打ち講習に通うなどしてのめり込んでいった。
本腰を入れてそばを打ち始めたのは高校教師を定年退職してから。「江戸東京そばの会」主催の開業をめざす人が通う教室で技術と知識を習得し、羽村に1軒目の店「清八」を構えた。次第に客が増え、店が手狭になってきたことから昨夏、現在の店舗に移った。
店の一押しは、そばの味が一番よくわかる「もりそば」(700円)だが、冬は温かい食事が恋しいもの。そこでおすすめなのが「そばの実雑炊ともりそば」(1050円)。冷たいそばで切りそばをしっかり味わい、そばの実が入った雑炊で体を温めてもらおうという気の利いたメニューだ。
このほかエビ、アナゴ、イカなどの海鮮一品天ぷら、そばのつゆを使って作る天丼、カツ丼、親子丼とそばのボリューム満点セットなども人気があるという。
営業時間は午前11時~午後2時半。火曜定休。宴会、持ち帰りの予約も受けている。問い合わせは042(578)8058まで。(伊藤)