瑞穂町けやき館「手ぬぐい自由自在〜暮らしの中の工夫〜」 噺家13人オリジナルも展示 26日まで
瑞穂町郷土資料館けやき館(同町駒形富士山)は26日まで、同館常設展示内瑞穂の民家で、「手ぬぐい自由自在〜暮らしの中の工夫〜」を開催している。なかでも同館で毎年落語会を開催している噺家、古今亭始さんから、芸人仲間14人の手ぬぐいが届き、展示に花を添えている=写真。
木綿の手ぬぐいは江戸時代から庶民に使われてきたが、昭和40年代ごろにタオルやハンカチが普及。一時は見られなくなったが、近年は幅広い活用方法があることから徐々に再注目されつつある。噺家にとっては今も変わらず必須アイテムで、オリジナルの手ぬぐいを作成し、高座で小道具として使用したり、名刺代わりに配ったりする。
同館では噺家オリジナルの手ぬぐいのほか、町民らから持ち寄ってもらった手ぬぐい約50枚を展示。手ぬぐいを折って作るブックカバーや眼鏡ケースなど16点も展示し紹介する。
「ステイホーム期間中は、布マスクを手作りしたり、家にあるもので遊び道具を作ったりと、アイデアを凝らしてあるものを活用する方が多かったようです。先人の知恵が詰まった手ぬぐいも、アイデア次第で素敵なオリジナル作品ができあがります」と同館職員。「今回の展示を見ていただくことで、あるものを活用するアイデアがわくきっかけが作れたらうれしい」と話していた。
入館無料。開館時間は10時〜21時。第3月曜休館。問い合わせは042(568)0634まで。(佐々木)