日の出町 ヘアサロン【髪と色】が3周年 「自分の『いいね』大切に」
客に合ったヘアカラー、手入れのしやすいカットが売りのヘアサロン【髪と色】(日の出町大久野)が7月に3周年を迎える。幼いころから理髪店「藤太軒」を営む両親の背中を見て育ち、2018年に自らの店をオープンした渡辺かよこさん(25)は3年間で店の経営や客に対する思いに大きな変化があったという。
渡辺さんは高校に通いながら通信教育で美容師の資格を取り、卒業と同時に新宿区のヘアサロンで4年間修業した。都心のサロンは若い女性客が多く、はやりに沿ったヘアスタイルを求められた。
渡辺さん自身も開業当時は若い女性を対象にしていた。だが客と1対1で向き合ううち、好きな髪形や雰囲気は年齢では決まらないこと、大切なのは客が喜んでくれるかどうかだということに気付いた。それ以来柔軟な接客ができるようになり、今では10代から80代まで幅広い客層に利用されるようになった。
コロナ禍で店内を除菌する機械を導入。1日の客数を最大6人から3人まで減らした。その結果、予約が取りづらくなったと言われるのは心苦しいが、安心や安全には代えられない。「その分、良いサービスができるように頑張ろう」という思いで客と向き合っている。
自宅にこもりがちになり、ストレスが溜まるという客の要望に応えてヘッドスパを始めたほか、髪の手入れやアレンジについて紹介するYouTubeチャンネルを開設するなどサービスの充実を図る。
渡辺さんは「人からの『いいね』ではなく、自分の『いいね』を大事にしてほしいんです」と、他人の反応でなはく自分が気分よく過ごせることを優先してほしいと考える。火曜定休。予約は専用LINEで。(藤野)