燻製とスパイスカレーけむり 青梅 河辺駅北口にオープン 濃厚なエビの香りが広がる

燻製骨付きスパイスカレー。よく煮込んでから、燻製にした骨付き肉はほろほろの食感

「燻製とスパイスカレーけむり」が8月17日、河辺駅北口から徒歩7分の場所(青梅市河辺町)にオープンした。20種類以上のスパイスとタマネギやトマトなどの野菜で煮込んだペーストに、珍しいエビだしを加えるのが特徴。口に入れた瞬間に、濃厚なエビの香りが広がる。店名の通り、チキンやベーコン、厚揚、うずらなどの燻製がトッピングできる。エビと燻製の香りは、どちらも主張が強いが、不思議とよく合う。

メニューは4種類で、燻製骨付きスパイスカレー(1000円)、3種の燻製とスパイスカレー(950円)、燻製骨付きチキンとスープカレー(1100円)、うずらの燻製が2つ付くシンプルなスパイスカレー(800円)の4種類。ルーの種類はエビだしだけでなく、鶏だし、ココナッツベースのグリーンキーマから選べる。オムレツとハンバーグの付いたお子さまカレー(500円)も用意されている。

レトロな雑貨や棚が置かれた店内に立つ、貴雄さん、里美さん、古川さん(左から)

店を営むのは、田中貴雄さん(36)、里美さん(29)夫婦と、古川亮太さん(32)。3人は、8年ほど前に同じ居酒屋で働いていた。ネパール人の同僚にカレーを習った貴雄さんが、スパイスの面白さに惹かれカレーを作り始めるようになった。

貴雄さんはカレー屋で修行を始め、里見さんは通っていた大学を卒業後、小学校教諭となり、古川さんは自身の店を開業した。一度は別々の道を歩んだ3人だったが、修行を終えた貴雄さんが古川さんを誘い、田無市に店を構えた。

1年半ほど店を切り盛りしたが、店が狭いことや、田中さん夫婦が自然豊かな場所に暮らしたいという思いから、青梅周辺でテナントを探した。オープンに向け、里美さんは勤めていた学校を退職して店を手伝い始め、夫婦は同市に移り住んだ。

「コロナ禍でのオープンに不安も感じていましたが、地元のお客さんで何度か通ってくれる方もいて一安心です。地域に根付く店にしていきたい。おすすめのエビだしカレーをぜひ食べに来てください」と里美さんは話す。

テイクアウトも可能。営業時間は11時~14時30分。月曜定休。

問い合わせは0428(84)2328まで。(鋤柄)