貼り紙が話題に 青梅 河辺駅そば 宮よしの子ども弁当

伊藤店長が自筆で書いた貼り紙。今は掲示していないが、子ども弁当の提供は続けている

「おかねはあとでもいいし、おとなになったときでもいいんだよ」⸺。河辺駅南口徒歩1分の場所にあるホルモン焼肉店「宮よし河辺店」(伊藤健太店長)の、子ども弁当の貼り紙が8月24日にSNS上で拡散され、話題になっている。現在は貼り紙はしていないが、子ども弁当の提供は続けている。

昨年の緊急事態宣言と同時に休校になり、親が仕事で家に子どもだけという家庭が増えた。給食に頼れず、またコロナ禍で収入が減るなど貧困家庭の子どもの食生活が悪くなったことを受けて、他店の子ども弁当がSNSで広く拡散されているのを見て影響を受け、同店でも始めた。

提供している子ども弁当

宮よしの子ども弁当は豚カルビを甘辛のたれで絡めてご飯に乗せた丼。価格は「200円(ぐらい)」と設定したが、無料で渡すことが多いという。客が貼り紙をSNSにアップするとたちまち活動が拡散され、SNSや口コミで話題になった。SNSを見て寄付してくる人も現れ、現在も寄付金で続けている。

伊藤店長は「いつか子どもたちが大人になったとき、困ってる人の助けになってもらえたら」と貼り紙の意図を説く。

大人は通常の弁当(600円~)のみ販売。予約も受け付ける。営業時間は11時30分~20時。木曜定休。

問い合わせは0428(25)3844まで。(藤野)