ワクチン3回目接種へ 現場「走りながら対応」
新型コロナウイルスワクチンの3回目接種について、西多摩の各自治体は政府の方針に沿って2回目の接種から原則8カ月以上の経過を基準に追加接種を進めるとしている。
オミクロン株の流行を受け、接種の前倒しに注目が高まっている。現在接種間隔の短縮は各行政、保健所管内にクラスター(集団感染)が発生した場合に限定されている。
あきる野市のワクチン担当者によると、接種記録の抽出作業、予診票の発送、ワクチンの打ち手の確保などを考慮すると前倒しは現実的に考えて厳しいという。薬事承認を受けたファイザー社製のワクチンを使う予定だが、現在申請中のモデルナ社製を併用しないと現実的に数が足りず、ワクチンの確保も難しいとしている。
仮に前倒しの方針が打ち出された場合、約1週間ずつ徐々に接種時期を早めていくやり方などが考えられるという。9月22日に厚労省から方針が打ち出されたが、それ以降現場に連絡が届かず、「常に走りながら対応している」と苦慮する状況を明かした。(藤野)