福生市 下田さん FAMILY SNOWSURFERSをオープン スノーボード関連商品を企画販売
福生市南田園の下田幸治さん(51)がこのほど、スノーボード関連商品を企画販売するオンラインショップ「FAMILY SNOWSURFERS」を立ち上げた。コアなスノーボーダーから注目を集める「スノーサーフィン」の関連商品、子どもたちにスノーボードを好きになってもらいたと転びにくい構造のキッズ用ボードなどをそろえている。現在、オリジナルボードも開発中だという。
スノーサーフィンは、パウダースノーを波に見立て、サーフィンの動きを取り入れながら滑走したり、雪の壁を波に見立てアプローチしたりする新しいスタイルのスノーボード。ボードの形状もサーフボードに似ており、雪山でもサーフィンを楽しみたいというサーファーらが考案したと言われている。
下田さんは青梅市長淵出身。サラリーマンをしながら、休日はスノーボードやサーフィンを楽しんできた。ゲレンデのように整備されていない天然の雪山に適したスノーサーフィンに20年ほど前に出合い、魅力に引き込まれたという。
結婚前は年間40日〜50日は雪山に足を運んでいたという。中でも上級者が好む「谷川岳天神平スキー場」(群馬県)を好んでいた。このスキー場で10年ほど前、下田さんが慕う先輩の一人で、スノーボード業界のレジェンド、福島光久さんと出会った。
福島さんは無名だった米国スノボードメーカー「BURTON」の正規代理販売を始め国内に広め、現在はスノボードブランド「ADRABLE SNOW SURF」を手掛けている。
これまで仕事と趣味は分けて考えてきたという下田さんだったが、社会情勢や生活環境が激変したコロナ禍で、自身の働き方に疑問を持つようになったという。
福島さんに相談すると「好きなことに挑戦すればいい。ダメだったらアルバイトもできる」と背中を押され、昨年3月に32年間勤めた会社を退職。新しい人生を歩み始めた。
下田さんは「起業を支えてくれた妻や仲間に感謝しています。スノボードを愛する人たちに良い商品を届けられるよう頑張りたい」と笑顔を見せた。
同店ではオリジナルワックスの他、「ADRABLE SNOW SURF」のボードを販売している。(鋤柄)