日の出産 極上おつまみ 「くんせいあわび」完成 ひので桜まつりで発売 ㈲みやび

くんせいあわび ㈲みやび(日の出町大久野、伊藤雅夫社長)の「くんせいあわび」が、日の出町民グラウンドで6日にある「ひので桜まつり」で発売される。町内で畜養されたアワビを使用。加工過程で水分を3分の1まで減らし、うまみを凝縮させた極上のおつまみが完成した。
同社は「くんせいチーズ」の製造、販売を手がけて20年。この間、ナッツ類、柿の種、いかり豆を燻製して商品化した。別事業で樹木の伐採も請け負っており、その際に出た桜の木をチップにして燻製に使っている。
20年の間に培った燻製技術を見込まれ、3年ほど前にアワビを室内養殖する東京リハビリ協会日の出事業所(同町平井)から燻製の商品化を持ちかけられた。2020東京五輪を見据え、東京土産になりうると直感した伊藤社長。検討の末、約半年の試作期間を経て「くんせいあわび」を完成させた。
使用するアワビは6~7年生。生で90㌘はある大ぶりなものだが、加工後は水分が飛び約30㌘になる。下味をつけ、特殊な技術で燻製することで柔らかさが保たれる。「『くんせいチーズ』に次ぐ自信作ができた」と伊藤社長も太鼓判を押す。
レンジで温めた後、ごく薄く切って食べる。袋の中に残っている汁をかけるとより美味しく食べられるという。
真空パック入り通常1個1400円(税抜き)。6日のみ特別価格で税込み1200円。冷蔵保存で約2週間もつ。6月以降は常温で半年保存できる容器を導入予定。(伊藤)