西原、棡原などの調査を発表 檜原村松姫研究会 松姫で村おこしを

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会には12人が参加した

檜原村松姫研究会(世話人代表・吉本昂二さん)の座談会が先月24日、同村役場であった。八田野芳孝副村長を含め12人が参加し、信玄の六女、松姫(1561~1616年)と同村とのかかわりを話し合った。
松姫は武田氏滅亡後、八王子に落ち延び、ひそかに暮らした。松姫の痕跡は檜原にもいくつかあり、同研究会では3年越しで調べている。中でも村を通っただろう逃避経路の解明が大きなテーマになっている。
この日は森下晴男さん(69)が上野原町西原、棡原と松姫についての研究資料などを紹介。実家が歴史古文書などに記載されている中村甚継さん(64)の話などを聞いた。
同研究会では、多くの人と協力して松姫を歴史の表舞台に上げ、地域の活性化につなげたいと、座談会を開くほか、村おこしを兼ねて森下さんが作詞作曲した松姫をテーマにした歌「松姫物語・花は絶えず」(植松しのぶさん歌唱)のコンサートなどを開いてきた。このほど村の公式キャラクターひのじゃがくんの歌「君の笑顔」を作った。
会を始めた森下さんは、同研究会の活動をけん引する吉本さんに労いを込め「人里のしだれ桜」の絵を贈った。絵は同市高尾の天野博治さん(73)が描いた。(岡村)