給食中止でフードロスをなくそう 「牛乳」ラーメン続々登場

いつ樹と五ノ神精肉店で限定メニュー
配達店と協力し「どんどん飲もう」
駐車場で焼き芋販売も

新型コロナウイルスの感染拡大により急遽臨時休校となった影響が、学校給食を提供している事業者に広がっている。牛乳の配達業を営む株式会社クレムリ(羽村市神明台)の羽村義正社長(39)は「困っている酪農家の一助になれば」と、西多摩などでラーメン店を展開している株式会社五ノ神製作所(青梅市新町)の伊藤真啓社長(40)に呼びかけ、牛乳の消費を促進する取り組みを始めている。
近年は家庭での牛乳離れが進み、消費が落ち込んでいる。そんな中で給食がなくなり、全国の酪農家に深刻な影響を与えているという。羽村社長は「大変な思いをしている酪農家さんがいるので、何かできないか」と旧知の仲の伊藤社長に相談し、牛乳を使った限定ラーメンの販売などにつながった。
同製作所は7日から、経営するラーメン店「いつ樹」(青梅市新町)で「ミルキー海老とまとヌ~ドル」(850円)を、「五ノ神精肉店」(あきる野市小川東)では「牡蠣ミルクヌ~ドル」(890円)を限定販売。順次メニューは変えながら、給食再開まで牛乳を使った限定メニューを販売していく。
今後は、牛乳から作った「ホエー」を活用したサンラータンなどを販売予定。さまざまなイベントも中止になっていることで卵や海産物などの食材もだぶついており、ロスになりそうな食材を使ったメニューを随時販売していくという。
ただ「今回のことで牛乳がラーメンに活かしやすいということに気づけましたが、そのまま飲んでもらうのが一番」と伊藤社長。「す~ぱ~か~やきいも」を展開するドリームカー(日の出町大久野)の協力を得て、14日にはいつ樹の駐車場で焼き芋と牛乳を販売するなど、さまざまな取り組みを始めている。(佐々木)

牛乳にトリュフとレモン
「たくさん食べて」と贅沢仕立て
あきる野 麺処いし川

学校の臨時休校で牛乳が余っている状況を受け、あきる野市二宮のラーメン店「麺処いし川」(石川史朗店主)は7日から、牛乳を使った特別メニュー「トリュフdeミルキーレモンラーメン」(800円)=写真下=を販売。給食に使われず余っている地場産の野菜なども活用しながら、給食再開まで販売を続ける予定。
特別メニューに使用する牛乳は、市内の学校が給食で扱っているもの。牛乳をたっぷり入れたスープに、高級食材のトリュフとあきる野産ノラボウ、レモンを合わせた意外性のある一品だ。さらに鶏と豚バラのチャーシュー、チーズ、刻み玉ねぎも乗せた贅沢仕立てだが「牛乳を消費してもらうのが一番の目的。多くの人に気軽に食べてほしい」と価格は極力抑えた。すでに限定発売を聞きつけた常連客が多く訪れており、評判は上々だという。
「ラーメンは鶏ガラとか皆が捨てるようなものを使って作る。なるべくロスをしないという精神を大事にしたい」と石川店主(43)。「少しでも牛乳の消費につなげられて、お客さんにも楽しんでもらえたら」と話していた。
営業時間は11時~15時。水曜定休。(佐々木)