瑞穂町 耕心館 初夏の山野草花開く 久しぶりの来館者お出迎え

薄紫の花を咲かせるウチョウラン。後方の白い花がイワタバコ

瑞穂町の社会福祉施設「耕心館」(同町駒形富士山)で、ウチョウラン(羽蝶蘭)やカキラン(柿蘭)、イワタバコなどの山野草が見ごろを迎えている。

同館は新型コロナの拡大防止のため、4月8日から休館していたが、5月末から山野草が植えられた庭を開放し、今月8日から通常営業を再開した。ウチョウランやカキラン、イワタバコなどの鉢植えが同館入り口付近に配置され、久しぶりの来館者を出迎えている。

山野草を管理しているのは同館ボランティアの皆さん。ウチョウランは代表の岩田敏江さんが自宅に持ち帰って冬を越し、3月に植え替えをして同館に持ち帰った。手をかけた甲斐あって瑞穂町の地で初めて越冬し、可憐な花を咲かせている。

柿の実の色に似たカキラン

カキランは黄褐色の花を咲かせる。花の色が柿の実の色に似ていることがその名の由来。イワタバコは沢沿いの岩場に自生し、葉がタバコの葉に似ていることからその名がついたといわれている。

「今年の春はたくさんの花が咲きましたが、皆さんに見ていただけなくて残念でした。でもこれからも夏花が次々に咲いていきます」と岩田さん。日影が多く涼やかな庭では、さまざまな花が咲き、蕾を膨らませている。同館では感染予防の対策をしながらの鑑賞を呼び掛けている。

開館時間は10時〜21時。第3月曜休館。問い合わせは042(568)1505まで。(佐々木)