「羽村バイオマス発電所」竣工 多摩地域で初のバイオガス発電 食品残さなど再生エネに

羽村バイオマス発電所

発電スタートアップを手掛けるアーキアエナジー(港区)は9日、羽村市緑ヶ丘に「羽村バイオマス発電所」を竣工した。都内では2番目、多摩地域では初のバイオガス発電所となる。運転、操作を西東京リサイクルセンターが行い、今秋にも発電を開始する。

1万平方㍍の敷地内に廃棄物処理をする前処理棟、発酵槽、排水処理設備、発電設備などのプラント棟を建設。1日80㌧の食品残さなどの生ごみや廃油、産業廃棄物を処理し、生成したメタンガスで発電する。

発電量は年間850万㌔㍗で、一般家庭1550世帯分を賄う。環境負荷の低いエネルギー源として、固定価格買い取り制度(FIT)を通じて電力会社に売り込む。

臭気や騒音対策、排水基準を満たした排水など安全対策に力を入れ、周辺環境を守っていく。また、排出する液肥は地元農家に還元する。

廃棄物が投入され、分別処理を開始

竣工式には来賓の並木心羽村市長らを含め関係者80人ほどが出席し、試運転を見守った。大橋徳久同センター会長が処理フローを解説しながら運転が行われた。廃棄物が投入され、分別処理が行われる様子がモニターに映し出された。

植田徹也社長は「地産地消の再生可能エネルギー事業の拡大推進を図っていきたい」とあいさつした。

総事業費は35億円。このうち22億円分に相当する設備を三井住友ファイナンス&リースが、売電やゴミの受け入れ費用など事業そのものから得られる収益で資金を回収するプロジェクトファイナンスの手法で貸し付けた。

今後、全国各地で地産地消に適した分散型の電源は増えると見込まれている。(岡村)