檜原村 たなごころ テラス席で薪釜ピザ提供開始 自家製酵母の生地が好評

薪釜で焼き上がったピザ

自家製酵母パンの店「たなごころ」(檜原村人里、井上百合子店主)が12日、テラス席で薪釜ピザの提供を始めた。酒種酵母と群馬県産のピザ用粉を使った味わい深い生地が喜ばれている。

「たなごころ」は灯油・ガス、林業、宿泊業などを手掛ける井上店(井上佳洋社長)の一部門。ピザ好きな社長が「田舎で本格的なピザを食べたい」という一心から10年来温め続けた構想がようやく叶ったかたちだ。

念願のピザ提供が叶ってご機嫌の佳洋社長(テラス席で)

テラス席からは眼下に南秋川、対岸に200本の山桜が植わる山が望める。佳洋社長(60)は「『こんな山の中で、こんなにうまいピザが食べられるんだぞ』っていうのをやりたかった。地域の人が集まって楽しめる場所を作りたかった」と話す。店主の百合子さんは従業員3人全員が村内出身者であることに触れ、「地元の人に働いてもらえることがうれしい」と話す。

ピザはマルゲリータ(税込み1300円)と、地場野菜やサラミなどをトッピングした「たなごころミックス」(同1500円)の2種類。

テイクアウトとイートインの営業で、村内の人里、数馬地区限定で宅配も可。佳洋社長が開店を夢見て10年も前に先行して購入しておいた宅配用バイクが活躍中だ。ピザ1枚あたり箱代70円。

営業時間は11時〜18時(オーダーは17時まで)。月・火曜定休。問い合わせは042(598)6307まで。(伊藤)