檜原村 三頭山荘 重厚感ある水車に新調 マツ、ケヤキ、クリを使用
檜原村数馬の観光旅館「三頭山荘」はこのほど、庭の水車を新調した。水に強い3種類の木を使い、木製のくさびだけで材料を固定するという手の込んだつくりで、非常に重厚感がある。直径3㍍の水車が水しぶきをあげて回る様はなかなかのものだ。
水車を手掛けたのは、宮大工の技術を持つ同村人里の「棟梁」こと福田先さん。かつて黒茶屋(あきる野市)の水車を作った職人から譲り受けた図面を参考にした。本体にマツ、心棒にケヤキ、軸とくさびにクリを使用。本格的な水車の作製はこれで3台目という。水車は同旅館の看板と
もいえる存在。先代が最初に設置し、傷むたびに新調して「これで5代目くらいかな」と主の岡部勇三さんは指を折る。「今回はすごく立派なのができた」と出来栄えを気に入っている。
同旅館では宿泊のほか日帰り入浴や食事だけの利用も可。20種の山菜を膳に並べた山菜小皿料理が有名。問い合わせは042(598)6138まで。(伊藤)