瑞穂町 けやき館で「昭和初期の元狭山村の思い出を描く」 10月11日まで

関谷さんの説明が入った作品もある

瑞穂町郷土資料館けやき館で10月11日まで、絵画展「昭和初期の元狭山村の思い出を描く」が開かれている。作者は同町二本木出身で昭島市在住の関谷和さん(87)。故郷で開く初めての絵画展で、2000年ごろから描いた約80枚を展示する。

62年前、瑞穂町と合併した入間郡元狭山村は今のニ本木、駒形富士山、富士山栗原新田など町の北部に当たる。昭和初期の元狭山村は、長閑な田園地帯。作品には畑仕事、茶摘み、祭りの風景があり、囲炉裏を囲む家族の団らん、子どもたちの遊びなどが素朴なタッチで描かれている。

元狭山村を題材にした作品は200点以上あり、入間市などでも絵画展を開いてきた。

関谷さんは元公立中学校教諭で同町、日の出町、立川市などに勤務。多摩の移り変わり見続けてきた。会期中、関谷さんから当時の村の暮らしを聞く歴史講演会がある。27日は昭和前期編、10月4日は戦後編を語る。いずれも時半開演。入場無料。申し込みは042(568)0634けやき館へ。(山石)