色鮮やかで滋味豊か あきる野産ビーツのジャム

ビーツジャムを販売する野村さん。ジャムはドレッシングの素材や、チーズと合わせて料理にも使える

食卓が華やぐ鮮やかな色、滋味に富んだ味。あきる野産のビーツとてん菜糖で作ったジャムがこのほど発売された。

ビーツは地中海沿岸地方原産のサトウダイコンの一種。栄養価の高いスーパーフードとして注目され、特に健康志向の女性に好まれている。主に同市でビーツを栽培する東京西洋野菜研究会の売れ筋商品でもあり、同会が立川以西で開くマルシェに欠かさず出品する。

昨年春以降、新型コロナでマルシェの開催が減り、さらにビーツを扱う飲食店の需要が激減したことで、同会は大量の在庫を抱えることに。手元のビーツを流通させようと、ジャムにすることを思いついた。

ジャム・シロップ加工の専門店「ワーカーズコレクティブ凡」(町田市)に加工を委託。同社が赤紫と黄色の2種類のビーツを使ってそれぞれ試作を重ね、色鮮やかで滋味のあるジャムに仕上げた。

ラベルや贈答用の箱は、会員で生産者の一人でもある野村植産(同市油平)の野村幸子さんが手掛けた。

1瓶150㌘入りで税別900円。野村植産の店頭や同会のウェブショップで販売中。(伊藤)