実寸大の野菜画など 江戸東京野菜企画展 耕心館で25日まで

展示している江戸東京野菜絵画

「伝統農耕芸を探る佐渡棚田vs江戸東京野菜―メイド・イン佐渡、メイド・イン東京を創る、地域のひとたちの活動―」が25日まで、瑞穂町郷土資料館けやき館で開かれている。10年以上にわたり江戸東京野菜の絵画を手掛ける群馬直美さんの作品や、都農林総合研究センターが所有する細密画、JA東京中央会協力による野菜の紹介パネルなどが展示されている。

同館を管理するアクティオ株式会社が、「メイド・イン東京」に携わる地域の人たちの活動を伝えようと企画。町内の農家が企画で使用する「寺島ナス」や「馬込半白キュウリ」の栽培に協力した。江戸東京野菜の魅力を伝えようとする人たちの思いが展示に込められている。

絵画は全て実寸で描かれ、東京ウドや新宿一本葱などの大きさが実感として伝わる。町内のつるし飾りボランティアが製作した野菜の飾りや、栽培振興に取り組む都立瑞穂農芸高校のプロジェクトも紹介する。

同社は今後、農家が栽培した江戸東京野菜を使った料理教室や、野菜のバザーなども行う予定。企画運営する同館のスタッフは「伝統を次世代に伝えていこうと活動する人たちの思いに触れ、興味を持つきっかけにしてほしい」と話す。

開館時間は10時〜17時。入場無料。問い合わせは042(568)0634まで。(藤野)