日本各地で本の祭典 奥多摩ブックフィールドも会場に 10月2日にトークイベント

昨年のブックフェスタ・ジャパンで話す礒井さん

日本各地の私設図書館、公立図書館、書店、本に関わる活動をしている個人などが連携し、本を通じて人と人をつなぐ祭典「まちライブラリーブックフェスタ・ジャパン2021」が18日~10月24日開催される。西多摩では旧小河内小学校(奥多摩町留浦)内にある「山のまちライブラリー奥多摩ブックフィールド」が会場となり、オンライン配信のトークイベントが10月2日開催される。

全国に870カ所以上ある「まちライブラリー」の提唱者、礒井純充さん、古本と喫茶「おくたま文庫」(同町氷川)の店主、岡村裕美さん、ブックフィールドの本を管理する本棚オーナー3人と、同町立せせらぎの里美術館ディレクターの鋤柄大気さんが登壇する。

「奥多摩を東京最西端の本の聖地にしよう」がトークテーマ。本を介して町に人を集めるブックツーリズを発案した磯井さんが語る「奥多摩町でのブックツーリズムの可能性について」や、来年1月に同美術館で開催する「本棚であなたを表現してください」という参加型展覧会のコンセプトを鋤柄さんが語るなど、さまざまな角度から、本をテーマにした町づくりについて考える。

一般社団法人「まちライブラリー」は2012年から「本を通して人と出会うまちの図書館」をコンセプトに活動。町のカフェやギャラリー、オフィスや個人宅、寺や病院などの一角に本棚を置き、本を持ち寄って交換しながら人の縁を紡いでいる。

奥多摩ブックフィールドは旧小河内小学校の職員室、校長室を活用し、2018年にオープン。美術書の愛好家が集めた図録、ドイツ文学の専門家が遺した本、出版年鑑を発行する出版ニュース社の蔵書や資料など1万冊以上の本が閲覧できる。