創立100周年記念 青梅信用金庫所蔵美術展

川合玉堂の「小雪」

創立100周年を迎える青梅信用金庫所蔵美術展が、青梅市立美術館(青梅市滝ノ上町)で18日から開催されている。横山大観、川合玉堂など文化勲章受章者、文化功労者の作品を中心に46点を展示する。

川端龍子の「菊三茎」

同信金は1960年頃から、当時の経営陣が外部流出を防ぐ目的で同市作家の川合玉堂の作品を収集したのを機に美術品を集め始め、応接間に飾るなど活用してきた。大きな展示は2011年の市政60周年にコレクション展を開いて以来10年ぶり。展示作品は青信担当者と同美術館の学芸員、田島奈都子さんが選んだ。

作品の雰囲気や作者に合わせ、6つのコーナーに分けて展示。「青梅ゆかりの画家ー川合玉堂ー」で同館所蔵の川合玉堂の絵画12点全てを初めて同時に展示する。最も古い時代の松林桂月の作品「秋景山水」はあまり見る機会がない珍しい作品。このほか奥多摩湖を描いた鈴木竹柏の「奥多摩の朝」、玉堂の弟子、菊地良爾の「暮雪」など地域ゆかりの作品、作家も展示されている。

田島さんは「見ていてホッとする穏健な絵が多い。全体的に均整がとれて見やすい展示になっていると思う」、青信の田中愛梨さんは「お客様に楽しんでもらえるように選びました」と展示を紹介する。

開館時間は9時~17時(入館は16時30分まで)。月曜定休。観覧料大人800円、小中学生400円。問い合わせは0428(24)1195まで。(藤野)