羽村産ブドウの「堰ワイン」、あきる野産ブドウの「東京ルージュ」発売 

羽村市産のブドウで造った「堰ワイン」が5日、発売された。「美原ファーム」(同市羽加美)の石田武尚さんが栽培した「キャンベル・アーリー」を使い、あきる野市下代継にあるヴィンヤード多摩の醸造所で醸造した。石田さん、同社の森谷尊文取締役、中野多美子専務は11月30日、橋本弘山市長にワインを進呈し完成を報告した。

キャンベル・アーリーは食用、ワインともに使えるアメリカ由来の品種で、イチゴのような華やかな香りが特徴。約230㌔㌘のブドウからワイン250本を醸造した。

昨年初めて醸造した同ワインが好評で即日完売したため、今年は1瓶につき10㍉㍑増量し、本数も130本から250本に増やした。市内在住で石田さんの親戚の山中明治さんがラベルをデザイン。市の花のサクラ、市の鳥のアオバズクを描き、市を象徴するデザインに仕上げた。

今年は石田さんもブドウをしぼる作業を手伝った。少量生産で大型の機械が使えないため、昔ながらの足踏み式のプレス機を使った。「重たくて大変でしたが、より愛着が増しました」と石田さん。

ワインは同市ふるさと納税の返礼品としても使われる予定。橋本市長は「羽村の特産品がふるさと納税の推進につながれば」と話した。

市内の観光協会、ファンタ、北浦酒店、せらーのらぼーなで1本(500㍉㍑)1980円で販売する。

あきる野産のブドウで造った赤ワイン「東京ルージュ」(750㍉㍑4400円)も1日に発売。こちらは落ち着いた重厚な味わいが特徴。

問い合わせは042(533)6442(日曜13時〜17時)まで。(藤野)