日の出町 小さな郷土玩具館 杜 虎の郷土玩具そろう

愛知県で作られた土人形
愛知県で作られた土人形

 日の出町大久野の小さな郷土玩具館 杜(森田一郎館長)では、今年の干支の「虎」をモチーフにした張り子や土人形など、郷土玩具を取りそろえている。

 今年の年賀切手のモデルになった土人形も展示されている。戦前、愛知県で作られたもので、森田さんは十数年前、郷土玩具コレクターの交換会で入手したという。

 このほか京都の鞍馬寺の阿吽の虎、徳島県の張り子など全国各地で集めた虎の郷土玩具が多数展示されている。作者が死去し、新たには作れないものもある。

「これからも古い郷土玩具を保存していきたい」と森田さん

 森田さんは「郷土玩具の題材となるのは虎、牛、馬など人間にとって身近な動物が多い。特に虎は強い生き物なので、戦争から無事に帰ってきますようにと祈りを込めて作られたのでは」と話した。

 予約制で開館している。問い合わせは042(597)0556まで。(藤野)