日の出町「すーぱーかーやきいも」のドリームカー 新事業「チャレンジキッチン」若きシェフらに挑戦の場を

「フェラーリを見ながら食事ができるよう、店はガラス張りにしたい」と話す原田社長

 「すーぱーかーやきいも」を運営するドリームカー(日の出町大久野、原田輝和社長)は新飲食事業「チャレンジキッチン」をこのほど始動。2月の開店を目指し準備を進めている。開業などを夢見る複数の若きシェフらが日替わりで料理を提供するシェアキッチンスタイルだが、思う存分腕を試してもらいたいと、スペース貸しではなく同社がシェフを雇用するという。

 店は同社のガレージの一部を改装し、15〜20席を確保予定。客がワクワクするようなラグジュアリー(ぜいたく)な空間を目指す。食材は地元の生産者から仕入れ、それぞれのシェフが得意とする料理に仕上げる。コース料理の提供も予定しているという。

 「飲食店が少ない地元に、毎日でも通いたい店を作りたい」と事業再構築補助金を活用して取り組む。昼は和食、夜は洋食など、1日に2回来ても楽しめるようにしたいという。

 原田社長(53)は「やるからには全てにおいて最高品質のものを目指す。最高のものを作り、地元の人にも、それ以外の人にも喜んでもらいたい」と話す。

 度々テレビなどのメディアに取り上げられる「すーぱーかーやきいも」だが、始めた当時は芋の焼き方すら分からなかったという。知人に焼き方を教わりながら研究を重ね、今ではスーパーカーのインパクトだけでなく、確かな「味」を求めて多くの客が訪れている。

 シェフらにも探究心を持って料理を研究してもらいたいと願う。「行動することで道は開ける。行動しないで満足することはない。挑戦し失敗を重ねることで、良いものは生まれる。これからも常に挑戦し続けていきたい」と語った。(鋤柄)