西多摩の注目の公共工事 志茂立体、梅ヶ谷トンネルの開通時期は?

工事中の梅ヶ谷トンネル(12月24日撮影)

 西多摩で実施中の注目の公共工事について、工事を管轄する東京都西多摩建設事務所に竣工予定や開通時期を聞いた。

◆志茂立体

 福生市志茂の志茂踏切にアンダーパスを通す志茂立体(仮称)は、トンネル部分の工事が2020年夏に完了。現在、続く工事の契約が進められているが、交通開放時期は未定としている。

 志茂踏切は福生〜牛浜間を縦断する多摩橋通りにある踏切で、あきる野市から国道16号線へのアクセスに使われるため交通量が多い。約10分ごとに電車が通過し踏切渋滞が多く発生している。

 トンネル工事完了後の21年12月、地上に向かう坂道を作る「掘割り」をする工事業者と25年1月までの契約を結んでいるが、作業開始時期は未定。

 掘割り完了後に舗装工事をし、開通となる。

◆梅ヶ谷トンネル

 日の出町大久野〜青梅市梅郷1丁目で工事中の梅ヶ谷トンネル(仮称)は、現在トンネル本体がほぼ完成。貫通したトンネルと道路をつなぐ工事を実施している。今後、舗装工事、照明、非常設備などを整え、23年度中の開通を目指している。

 トンネルは全長約1・5㌔。行き止まり道路の都道184号線沿線地域の孤立化を防ぎ、同251号線の災害時の迂回ルートとして利用される。(藤野)