奥多摩の美しい野鳥を撮影 岡部さん初の写真展 ごはんcafeやませみで28日まで

「写真を見ながらゆったりとした時間を過ごしてほしい」と話す内田さん(左)と岡部さん
「写真を見ながらゆったりとした時間を過ごしてほしい」と話す内田さん(左)と岡部さん

 鳩の巣釜めし(奥多摩町棚沢)の店主で、10年ほど前から野鳥撮影をライフワークとする岡部正樹さんの初の写真展「岡部正樹 奥多摩野鳥写真展 if you listen carefully…」が28日まで、奥多摩湖畔公園山のふるさと村内の「ごはんcafeやませみ」(同町川野、内田陽子店主)で開かれる。ヤマセミを中心とした野鳥22種、31 枚の写真を展示する。

 青色の羽が美しいオオルリ、ルリビタキ、コルリのルリ三鳥、「ツキヒーホシホシホイホイ」とさえずり、体長の3倍ほどの尾羽が特徴のサンコウチョウ、尾羽をピンッと立ち上げるコマドリの姿などを捉えた写真からは、奥多摩の自然の豊かさが感じられる。各写真に添えられた、鳥の特徴を紹介するキャプションも見どころ。

窓際に飾られたルリ三鳥の写真
窓際に飾られたルリ三鳥の写真

 数年前から岡部さんの写真のファンだという内田さんが企画。昨年冬に開催予定だったが、緊急事態宣言下で店が営業できず、写真展も延期に。1年越しの開催となった。

 内田さんは「この時期の奥多摩には観光客が少ないが、冬の景色は美しい。写真展をきっかけに足を運んでもらい、奥多摩の冬の魅力も感じてもらえたら」と話す。

 岡部さんは「野鳥は目で探すのではなく耳で探す。耳を澄ますと普段気付かない音が聞こえてくる。そんなことに気がつくと日常が少し楽しくなる。写真を見ていただき、野鳥や奥多摩の自然に興味を持ってもらえたらうれしい」と話す。

 野鳥写真のTシャツ、サコッシュ、ミニトートバック(各2000円)を販売。開催時間は10時〜16時。火曜、水曜定休。問い合わせは0428(86)2552まで。(鋤柄)