日の出町に㈱島田の花屋カフェ ヒノサク 植物に囲まれお茶やケーキを

皮まで食べられる「ぶどうタルト」(715円)
皮まで食べられる「ぶどうタルト」(715円)

 自家農園や造園業、建設業を営む㈱島田(日の出町平井、島田卓哉社長)が4月、花屋にカフェを併設した店「ヒノサク」(桐谷一貴店主)を同町大久野の観光協会の隣にオープンした。

 店には島田社長(50)が「変わった植物を売りたい」という思いで仕入れた多種多様な生花や観葉植物、妻の京子さんと従業員が作ったドライフラワーが並ぶ。

 島田社長の父、光二会長(82)の農園「みっちゃんファーム」で育てた野菜も販売。ナス1袋100円など、新鮮野菜を低価格で提供している。

 ショーケースには社長の娘、愛子さん(23)が手作りしたフルーツ、チーズ、モンブランタルトなど数種類のタルトが並び、店奥やテラスのテーブル席で食べられる。クリームは甘さ控えめで生地は1㌢ほどの厚みがあり、クッキーのような食感で重くなく、「1個ぺろりと食べられる」と人気だという。

店内を紹介する愛子さん
店内を紹介する愛子さん

 同社の旧事務所を改装して開店。島田社長は幼少期に、光二会長が切り花を売り生計を立てていた背中を見て育ち、花屋を持つのが夢だった。3年前に事務所を移るタイミングで店を作ろうと考えた。

 愛子さんは小学生の頃から趣味で洋菓子を作り始め、「ケーキ屋を開きたい」という夢を持っていた。自身と娘の夢を叶えるため、島田社長が生花と洋菓子を売る「花屋カフェ」を計画した。

 コロナ禍で当初の計画より開店が遅れたが、今年晴れてオープン。愛子さんは「地元の人が気軽に来て、楽しんでもらえる場所にしたい」と話した。

 月曜、火曜定休。洋菓子は木曜〜日曜に提供。営業時間は10時〜16時30分、洋菓子の提供は11時から。問い合わせは042(588)5262まで。(藤野)