サルは外 福は内 奥多摩町・羽黒三田神社 エアー豆まきでサル退散
「サルは外、福は内」ーー。3日、奥多摩町氷川の羽黒三田神社に響いた豆まきの掛け声。毎年恒例の節分の豆まきだが、今年は鬼ではなく同地区の住民を困らせるサルを追い払いたいと、同神社総代会(木村康雄会長)が地域住民に一風変わった掛け声での豆まきを呼び掛けた。サルの餌にならないよう豆をまくふりをする「エアー豆まき」も合わせてお願いした。
同地区ではこれまでもサルによる被害はあったというが、昨年から急増。20〜30匹のサルがほぼ毎日山を降りてくるという。住民の一人は「人に会わない日でもサルには会う」と話す。
畑の野菜やユズが食べられ、自宅の屋根を歩かれることもあり、道にはサルのフンが…。被害が相次いでいる。
人的な被害はないというがサルは人を怖がらず、1㍍ほどの距離に近づいても逃げていかない。木村圭副会長は同地区に保育園があることに触れ、「これ以上サルが増えないための対策が必要。新たな被害が起こらないことを願っている」と話した。(鋤柄)