福生市 熊川神社杜の美術館 新たに金色の羽子板 珍しいひな人形も多数

2枚の左義長羽子板を見比べながら鑑賞できる
2枚の左義長羽子板を見比べながら鑑賞できる

 福生市熊川の熊川神社(野口裕教宮司)の敷地内にある「杜の美術館」で3月26日まで、春のひな人形展が開かれている。野口宮司が昨年末に入手した「羽子板」を初展示している。

 絵柄は江戸時代に行われたどんど焼き「左義長」と、正月を過ごす様子が華やかに描かれており、小正月に飾られたとされている。徳川家の家紋である葵の御紋が描かれており、徳川家に伝わったと考えられる。

 野口宮司がすでに所有していた左義長羽子板と比較すると、鮮やかな金色で絵もくっきりしており、状態が良い。野口宮司は「金の含有量が多いのだと思う。ぜひ見比べてほしい」と話した。

 このほか同美術館では現存数が少なく大変珍しい「」など、江戸時代の品を中心に多くのひな人形を見ることができる。

 開館は毎週日曜10時〜16時。拝観料500円(小学生以下無料)。日曜以外の拝観希望は応相談。042(551)0720まで。(藤野)