奥多摩町海沢 東京多摩学園のカフェレストランSAKA 多くの人に支えられ10周年

一番人気の「秋川牛と奥多摩のしいたけのハンバーグ」
一番人気の「秋川牛と奥多摩のしいたけのハンバーグ」

 奥多摩町海沢にある障害者支援施設、東京多摩学園(山下卓園長)の就労継続支援B型事業所「カフェレストランSAKA」(鈴木優子店長)が4月1日、10周年を迎える。日頃の感謝を込め、園生が育てたウコンで作る「ウコンチョコレート」を4月29日までプレゼントする。

 レストランは、施設に親しみを持ってもらい、園生への理解を深めてもらいたいと2013年にオープン。園生は清掃やテーブルセット、食材の下処理、配膳などを行っている。店からは原木シイタケ栽培に励む園生の姿も見られる。客は町民だけでなく、質の高い料理を求め町外からも訪れる。

園生の皆さんと鈴木店長(右)とスタッフの白田友子さん(左)
園生の皆さんと鈴木店長(右)とスタッフの白田友子さん(左)

 園生が育てた原木シイタケや野菜、地元の食材で作る洋食を提供している。「秋川牛と奥多摩のしいたけのハンバーグ」(1400円)が一番人気。肉汁が溢れ出す手ごねハンバーグに醤油ベースの特製オニオンソースがよく合う。熱々の鉄板に添えられた肉厚の原木シイタケのグリルも食べ応えがある。

 オムライス(1100円)やハヤシライス(1000円)、本日のパスタ(2種のパン付き、1100円)などのメニュー全てに3種の前菜、サラダ、スープ、ドリンクが付くのも客に喜ばれている。アルコール類も提供しており、社会福祉法人「こころみ学園」(栃木県)の利用者が作ったワインがおすすめ。

 生シイタケ(約150㌘、200円)やシイタケの丸干し(40㌘、600円)、採れたて野菜(100円)のほか、園生が編んだアクリルタワシや巾着、ニット帽などを100円〜300円で販売。土産物に購入する客も多いという。

 山下園長は「多くの方に支えられ10周年を迎えることができた。ここは園生がお客様と触れ合い、働く喜びを感じられる場所です。これからも温かく見守っていただき、SAKAの料理を楽しんでいただけたらうれしい」と話す。

 営業時間は11時〜15時。日曜、月曜定休。問い合わせは0428(85)8155まで。(鋤柄)