西多摩初 身体障害者専門の結婚相談所「あゆみ 福生の仲人」
福生市熊川の結婚相談所アオキマリッジサポートオフィス(木村直樹社長)はこのほど、身体障害者専門結婚相談所連盟チャレンジド・マリッジ(本部・名古屋市)に加盟。西多摩で初めての身体障害者専門の結婚相談所「あゆみ 福生の仲人」を開業した。
同連盟は全国に約30支部あり、都内では5カ所目となる。結婚を希望する身体障害者で、障害者手帳を持っている人を対象にサポートする。男性は経済的に自立していることが入会条件となる。
会員はまだ2人だが、今後増やし、婚活パーティーを開く予定。入会後6カ月でプロポーズ、1年後の結婚を目指す。
木村さんもかつては結婚相談所に登録し、8年間の婚活を経て結婚した。この経験を婚活する人の応援に役立てたいと3年前に開業。多摩地区に根差した親切な婚活サポートを行い、オンライン相談、お見合いも手掛ける。
コロナ禍の影響で入会者が伸び悩み、婚活パーティーも開けないことから新事業を検討。「身体障害者を対象にしたい」と考えたのは15年前に他界した父、三郎さんの影響が大きいという。
三郎さんは聴覚障害があり、末期がんだった晩年も「俺はしぶとく生きる」と話していた。その姿に背中を押され、当時、結婚をあきらめていた木村さんは婚活を再開。三郎さんが他界した1年後にお見合い結婚した。
「父が家族に見せてくれた最後まで人生のあゆみをあきらめないという姿勢を受け継ぎ相談所の名前を『あゆみ』にした。身体に障害があっても結婚したい希望や夢を持ち続けてほしい。勇気をもって、まず一歩を踏み出し、結婚して幸せになってほしい」と話す。
問い合わせは042(552)1319まで。(山石)