番外編
当コーナーは西多摩地区に12の営業支店を構える西武信用金庫と地域メディア西の風新聞社のタイアップ企画です。これまで地域で活躍する女性後継者を紹介してきましたが、2月、3月は番外編。西武信金が昨年新設した「暮らしの相談センター」にセンター長として配属された女性職員2人が登場。未来へつなぐ「バトン」をテーマに、日々の業務で心がけていることや若手職員へのメッセージなどを聞きました。
女性目指すポストの一つに
暮らしの相談センターとは、お金や暮らしにまつわるさまざまな疑問、不安について、「暮らすメイト」と呼ばれる西武信金の職員が相談に応じる部署のこと。牛浜支店(福生市)の相談センターは入間支店、杉並営業部に続く3例目として昨年10月15日に開設された。
センター長に抜擢されたのが、当時本部勤務の佐藤久未子さん(48)。打診を受けた際、「びっくりした。管理職の経験はないので不安でしたが、すでに開設している支店が2カ所あったので心強さもあり、やってみようと思いました」と当時の心境を回想する。
就職氷河期世代。女性の採用事例があり、勤務地が青梅市の実家から近いという理由で西武信用金庫を志望し、1997年に入庫した。営業店で事務職を13年経験、事務課長を目指したが、組織改編によりそのポストが消失。心機一転3つの支店で営業職に従事し、その後5年の本部勤務を経てセンター長に就いた。
同センターでは、資産管理・形成・承継、年金などに関する相談業務と、テーマに即した独自セミナーの企画を主に手掛ける。新設部門であるため「どこまでがセンター長の役割なのかまだ把握できていない」と手探りの部分もあるが、長く携わってきた年金などの分野でこれまでの経験が生かせるだろうと前向きに捉えている。共に働く30代〜60代の暮らすメイトが活動しやすいよう環境整備や企画のバックアップに努めている。
金庫内を見渡すと、女性の常勤理事が2人誕生。産休・育休、時短勤務制度(子の年齢が満12歳まで適用)の充実と並行して営業店の支店長・副支店長・事務長に女性を登用する動きも広がり、女性が活躍できる役職が増えてきたと感じる。
センター長もその一つ。示された新たな道を真っ先に進んだ一人として、自身の仕事を充実させたいという。「自分が楽しそうに働く姿を見せることで、若い女性職員に『私もセンター長をやってみたい』と思ってもらえれば本望です」。穏やかな物言いと明るい笑顔で、しなやかにチームを引っ張っていく。

牛浜支店内 暮らしの相談センター
活動地域:牛浜地域および福生市内
営業活動:お客さまのご要望に応じて牛浜支店内やお客さま宅で相談を承ります
所在地:福生市牛浜95
電話:042-552-6611
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