番外編
当コーナーは西武信用金庫と地域メディア西の風新聞社のタイアップ企画です。この1年間は地域で活躍する女性後継者を紹介してきましたが、3月は2月に続き番外編。西武信用金庫が昨年新設した「暮らしの相談センター」にセンター長として配属された女性職員を取材。未来へつなぐ「バトン」をテーマに、日々の業務で心がけていることや若手職員へのメッセージなどを聞きました。
チームで相談、解決へ
昨年11月5日、東大和支店内に開設された暮らしの相談センターでは、4人の女性職員が「暮らすメイト」として年金、相続、資産承継など、お金にまつわるさまざまな相談業務を担っている。木村幸枝センター長(52)は「ずっとやりたかった業務。センター長に任命されて本当にうれしかった」と、これまでの経験を総動員して新たな部署を盛り立てていきたいという。
1993年の入庫から4年間は自身の地元の入間支店で事務を経験。上司の強い勧めで総合職に転換後、6年7カ月勤務した東大和支店は初めての営業店舗だったこともあり、非常に思い入れが深い。「東大和は気持ちの温かいお客さまが多い地域。お客さまに励ましてもらったおかげで仕事を続けられたと思う。お世話になったお客さまに、今度は相談業務で恩返しができたら」と意気込みを語る。
スタートから3カ月、特に心がけているのは、「センターをお客さまにご理解いただけるよう、一人ひとりのお客さまとゆっくりお話しすること」。まずは既存の顧客を対象にセンターの存在を伝え、「ここに行けば相談に乗ってくれる」という認識を浸透させることに注力している。その一環で毎月開催しているセミナーや相談会のテーマは、今後できる限り顧客の希望に合わせて選定していきたいという。
組織づくりでは、3人の暮らすメイトとのコミュニケーションを密にし、些細なことも相談できる風通しのいい職場になるよう心を砕く。何事もチームで取り組む方針で、難しい案件は持ち帰って相談し、解決に導く手法をとる。「一人の担当者が会えるお客さまは限られているけれど、みんなで事例を共有すれば経験値が上がるし、本部や専門家を活用することもできる」と担当者によってサービスに差が出ないよう心がけている。
30数年の勤務歴の中で異動は10回。苦手意識のあった営業は「やってみたら向いていた」。むしろやりがいを感じ、通算20年も営業に携わった経験から、誰もがさまざまな業務を経験した方がいいと考える。特に同センターは「個人のお客さまとゆっくりお話しできる。ここでの経験は窓口対応や法人営業などほかの業務にも生かせると思う」といい、多くの職員にぜひ経験してもらいたいと願う。
夫と高校生の娘、中学生の息子との4人暮らし。休日に家族と出かけた先でゆっくり話をするのが息抜き。近くに暮らし、子育てを支えてくれた夫の両親に感謝を忘れない。最高の理解者である義父がセンター長就任を一番に喜んでくれたことが大きな励みになっている。

東大和支店内 暮らしの相談センター
所在地:東大和市狭山4-1394-1
電話:042-562-4111(平日9時〜17時)
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