【PR】西武信用金庫×西の風 Baton〜未来へつなぐ  vol.7 「食」で世の中を笑顔に 瑞穂町 ゼストクック取締役 関かおりさん


 当コーナーは西多摩地区に12の営業支店を置く西武信用金庫と西の風新聞社とのタイアップ企画です。西武信金の取引先であり、西多摩近隣で頑張る経営陣を担当支店の若手職員が訪ね、地域との関わりや未来への思いを聞きます。記事は原則毎月第2木曜に掲載、当面は女性経営陣を紹介していきます。


 首都圏・甲信地方に約100の総菜・弁当店を構えるゼストクック(本社・瑞穂町)の取締役に就いて6年。関かおりさん(48)は、周囲から社長の娘という特別な存在として見られることにいまだプレッシャーを感じつつ、現場が混乱しないよう的確な状況判断と明確な指示出しを心がけている。

 強力なバイタリティーで会社を引っ張る創業社長を父に、社内の聞き役・相談役に徹して社長を支える専務を母に持つ。両親はスーパーなどの駐車場で、車で焼き鳥を販売する事業からスタートし、1981年に同社を設立。40年余りの間に事業を拡大し、売上100億円、1500人の従業員を抱える会社に成長させた。

 草創期は自宅に製造工場があったため、関さんも小学校に上がる前から野菜の皮むきやコロッケの成形といった仕込み作業を手伝い、学生時代も帰宅途中の店舗でアルバイトをするなど当たり前のように家業に携わってきた。跡を継ぐようはっきり言われて育ったわけではないが、3姉妹の長女という境遇もあり、自然な流れで会社に引き入れられた。

 製造現場を中心に経験を積み、現在は商品開発のほか外国人従業員の管理や急な発注対応などさまざまな業務をこなす。羽村市羽西の新店舗(いい菜ファーム)に張り付いて理想の店づくりを追求する社長からの「無茶ぶり」にも対応する。自身の役割は社長・専務と工場・店舗従業員の間に入って各人の考えを橋渡しする調整役と認識。2人の性格や現場の状況をよく知る自分にしかできない役回りだと感じている。

 自身の代では売上を現在の100億円から150億円に増大させることが目標。「根拠はないけど口に出すことが大事」と、周囲の有言実行の経営者を見習い、言葉に宿る力を信じる。実際は根拠がないわけではなく、女性が喜ぶメニュー開発や総菜のネット販売など新規事業への挑戦や出店場所を精査することで売上増を目指す。

 好きな言葉は、「笑う門には福来る」。幸運は笑顔の人に舞い込んでくると信じ、日々のトラブル対応にも前向きに取り組む。「女性が笑顔になるメニューを提供すれば、世の中の男性や子どもも元気になる」と、食を通して世の中を笑顔にするのが夢という。

 「嫌いな人を作らない」を信条とする。「誰でもいいところはあるという風に人を見るようにしている。苦手だと思う人に対しても苦手意識を持たないように」。それでなければ調整役は務まらない。

 ストレスはお酒の席の会話で上手に発散するタイプ。「疲れた時は化粧も落とさず寝ちゃって、頑張りすぎないのが健康の秘訣。楽観的なのかな」。笑顔を忘れず、大変な局面も「なんとかなるさ」で軽やかに乗り切る。 


【プロフィール】関かおり(48)
1976年生まれ。2000年に株式会社ゼストクック入社。店舗や店長、工場製造現場などを経て商品開発室長兼取締役。趣味は美味しいものを食べることと歌うこと、旅行。


【訪問者】西武信金 瑞穂支店 コーディネート担当 中楯さん(24)
今回のインタビューで関さまの人柄、考え方、夢を深く知ることができ、とてもうれしく思います。特に部下に対してはっきりと方針を示したいという考えや有言実行の姿勢に力強さを感じ、感銘を受けました。私も力強く、誰もが頼りたくなるような人間になるため、より一層の努力をしていこうと思いました。