羽村のヘアサロン「Baumhair」 1日3人、完全貸切「大人の女性がくつろげる空間」が人気

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朗らかな室井さん。技術もさることながらその人柄も魅力的

羽村市の室井美香さん(42)は、1日3人限定、完全貸し切りのヘアサロン「Baumhair(バームヘア)」を営むヘアスタイリストだ。3年前、「自分を楽しむ大人のためのヘアサロン」をコンセプトにオープン。以来、リピーターが増え、現在は新規の来客は受け付けられないほどの人気を集めている。

生まれも育ちも青梅市長淵。高校3年で美容師の道を選んだが、「消去法で決めた」と笑う。「デザインして何かを作る仕事がしたい」「オフィスに座ってじっと仕事をするのは向いていない」と自分の特性も含めて考えるなかで、「ヘアメイクは、実はとても身近なデザインなんじゃないか」と思ったという。

国際文化理容専門学校を卒業後、「いつか自分の店を持ちたい」という思いを抱きつつ、多摩地区のサロン数店舗に17年勤務。その後吉祥寺のサロンでフリーランスとして働きながら腕を磨いてきた。自宅を建設する際に1階にサロンを設け、妊娠・出産を経て2017年に開店した。

サロンづくりでこだわったのは「大人の女性がくつろげる空間」。「がやがやしていて落ち着かない」「アシスタントが何人も変わり疲れてしまう」などの客の声を聞き、「これまでの常識にとらわれない店づくりを」と考えた末、「女性専用」「1日3組限定」「マンツーマンでの接客」「完全貸切」というスタイルにたどりついた。

美容院に勤務していた当時は、1日10人以上、月平均150人からの指名、月200人もの接客を担当していた。今は1日3人、月だと50〜60人。「子どもも小さいですし自分ができる範囲でのびのびと仕事ができています。お客様は皆さん温かく、家族も協力的。ありがたいですね」と感謝する。「とても快適」という現在のスタイルはそのままに、「技術がある人がもっと自由に働けるように」と、いずれはフリーランスの美容師にサロンを貸し出す仕組みづくりも考えているという。

夏ごろには、幼なじみでスタイリストの伊野佳代子さん(43、青梅市新町)とともに起業女子向けの講座「もっと私らしい起業応援塾」を開講予定。半年ほどの講座で、2人が経験から学んできた起業のノウハウや、「自分の魅せ方」について伝えていく予定。詳細は決まり次第、バームヘアの公式サイトで発信する。問い合わせはサイトから。(佐々木)