羽村市史、新たに2冊刊行 市役所などで販売開始
市史編さんに取り組む羽村市はこのほど、資料編「考古・中世補遺」と「民俗」の2冊を刊行した。
「考古・中世補遺」は市内の遺跡、遺物に関する資料を収録。発掘された土器を時代順に並べ、当時の集落像を掲載した。新たに調査し実測した遺物として古墳時代の遺跡、阿蘇神社の瓦、鍛冶遺跡などを紹介している。市内で唯一、阿蘇神社に残る中世の棟札に赤外線を当て、明らかになった銘文を補訂した。
「民俗」は羽村の人々の暮らしの資料で、年中行事、衣食住の様子、地域に残る信仰、儀礼などを収めた。
資料編はこれまで2017年に「近現代図録」「中世」が、18年に「近世」「自然」が刊行されている。
価格はいずれも1冊2000円。市役所1階受付、同市郷土博物館で販売。郵送も可。問い合わせは042(555)1111(内線365)市史編さん室まで。(山石)