涼やか 夏の日本酒5選 味の違いを楽しむ 西多摩の5酒蔵推薦

酒 暑い日、手っ取り早くビールでのどを潤すのもいいが、冷えた日本酒をまったり楽しむのも乙なもの。西多摩の5酒造に夏向けのお酒をそれぞれ提供してもらい、呑ん兵衛の同僚女性記者を招いて小さな宴を開いた。
お酒は田村酒造(福生市福生)の「嘉泉 純米生貯蔵酒」、野﨑酒造(あきる野市戸倉)の夏限定酒「喜正 純米生貯蔵」、石川酒造(福生市熊川)の「多満自慢 東京の森」、小澤酒造(青梅市沢井)の純米生酒「澤乃井 さわ音」、中村酒造(あきる野市牛沼)の「千代鶴 純米生酒」=写真左から。
少しずつ味をみて、好みで飲む順番を決める。まずは「千代鶴 純米生酒」から。千代鶴の大吟醸と同じ酒母を用いて仕込んだ吟醸造りで口当たりがいい。やわらかな吟醸香を楽しむ。1150円。
次に「多満自慢 東京の森」。石川家が所有する奥多摩町・檜原村の山のスギを、木の水分含有量が最も少なくなる「新月の日」に伐採、長期熟成酒に漬けてスギの香りを抽出したもの。樽酒の雰囲気が味わえる。1000円。
食中酒は「澤乃井 さわ音」(1000円)と「嘉泉 純米生貯蔵酒」(1000円)。どちらも食事の味を邪魔しない飲みやすさ。「さわ音」は瓶の色も涼しげで、お使い物にも喜ばれそう。生酒と生貯蔵酒の味わいの違いも楽しめる。
シメは「喜正 純米生貯蔵」。春先に搾った純米酒を冷蔵熟成させたもの。フレッシュな生酒より重みがあり、しっかりした存在感。1175円。
とにかく日本酒は地域や酒蔵、仕込み方によってまったく味が違う。飲み比べると違いがわかり、好みの味と出合う楽しみもある。
記事中の価格はいずれも720㍉㍑、税抜き。(伊藤)