多摩川遡上アユ333万尾 少雨で最盛期遅れる

西の風ロゴ1 東京都島しょ農林水産総合センターは3日、江戸前アユの遡上調査結果を公表した。今年、東京湾から多摩川に遡上した江戸前アユの数は推定333万尾。少雨の影響から調査初期の遡上数は低調に推移し、先月21日の雨を境に急増した。
都は1983年から江戸前アユの遡上調査を実施している。多摩川河口から11㌔の地点に定置網を設置。3月22日~5月31日の期間、午前10時~翌午前10時までの24時間に網に入ったアユの数を毎日計数。期間中の累計数に入網率を掛けて遡上数を推定した。
アユにとって3月~5月の雨は呼び水となって遡上を活性化させるとされている。今年はこの時期に雨が極端に少なかった。遡上の最盛期は、まとまった降雨のあった先月21日以降の5月下旬となり、2009年に現地点で調査を開始して以来、最も遅い時期となった。   (伊藤)