あきる野 みつばちファーム フレッシュな今年のはちみつ 6月から販売

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遠心分離機にかける前に包丁で蜜ぶたを削ぎ、はちみつをしぼりやすくする

定置養蜂では都内最大規模の「みつばちファーム」(あきる野市上ノ台、犬飼博社長)があきる野市と八王子市で管理する7つの蜂場で、採蜜が最盛期を迎えた。間もなく今年のはちみつ(新蜜)が店頭に並ぶ。

同社では巣箱にはちみつがたまった頃を見計らい、無作為に選んだ複数の巣箱のはちみつ糖度を測定。80度超えを確認した翌日以降に採蜜すると決めている。ミツバチが巣に持ち帰る花の蜜の糖度は高いもので40度程度。巣の中のミツバチが羽ばたいて水分を蒸発させることで糖度が高まる。同社では「糖度80度」を巣中ではちみつが十分熟成した目安にしているという。

遠心分離機ではちみつをしぼる
遠心分離機ではちみつをしぼる

採蜜はミツバチが花の蜜集めに動き出す前の早朝4時〜5時に始める。巣箱のはちみつにミツバチが新たに集めた蜜が混ざり、糖度が落ちるのを避けるためだ。はちみつのたまった巣枠を新しいものと入れ替えて作業場に持ち帰り、遠心分離機にかけて蜜をしぼる。

4月にサクラ、5月17、18日にはアカシアの1番蜜を採蜜。5月中にアカシアの2番蜜とフジ、百花蜜(野山の蜜)を採り、6月中旬にクリの蜜を収穫して終了となる。

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しぼりたてのアカシアのはちみつ

犬飼社長(71)は「今年も例年並みの収量が見込めそう。フレッシュな新蜜をぜひ味わってみてください」と話している。はちみつは同社敷地内のみつばちミュージアムで販売。6月から順次、新蜜を並べていく。営業時間は10時半〜17時。水曜定休。併設するカフェで同社のはちみつを使った軽食を提供している。問い合わせは042(519)9327まで。(伊藤)