緊急事態宣言、再び

新型コロナウイルスの感染急拡大で政府が首都圏の1都3県に再発令した緊急事態宣言期間が8日、始まった。前回4月の宣言時と大きく違うのは、西多摩でも感染者が急増していること。まちの様子は――。(伊藤)

前回、緊急事態宣言期間が始まった4月7日、西多摩の感染者数は青梅、羽村、あきる野で1桁、残る5市町村はゼロだった。

感染者はほとんどいない状況でも街には緊張感が漂い、地域内での人の動きは明らかに減った。地元住民が外出自粛を徹底する一方、自然豊かな奥多摩、御岳、檜原には首都圏などから多くの人が押し寄せ、各自治体は駐車場を閉鎖するなどの対応に追われた。

今回2度目の緊急事態宣言。初日の1月8日の感染者数は、あきる野で前日より12人増、羽村で10人増など、昨年末辺りから急増傾向にある。

写真は宣言発令後、最初の日曜の日昼過ぎに撮ったイオンモール日の出の駐車場の様子。前回宣言時は休業したため車はほとんど見られなかったが、今回は通常の平日並みの混み具合。感染者が増えている状況でも、人々の警戒感は薄れているように感じられる。

観光地はオフシーズンということもあり、3連休中も目立った混雑は見られなかった。凍った様子が話題になる檜原村の払沢の滝を訪れる人も例年よりは少なめ。村は滝付近の臨時駐車場を今年は用意しない。「自宅からライブカメラで楽しんで」と状況に応じた行動を呼び掛ける。

前回の宣言期間にあったマスクやアルコール消毒液の不足、スーパーなどでの食品の買い占めや混雑などの混乱ぶりはなかったようだ。