ワクチン接種へ準備進む 会場、医師の確保、日程調整など

新型コロナワクチンの接種に向け西多摩各市町村は、ワクチンが承認された場合、速やかに接種できるよう人員体制の確保や医療機関との調整など準備を進めている。

政府は米製薬大手ファイザーのワクチンが2月中旬に薬事承認される前提で、2月下旬から新型コロナ感染者の診療や搬送に関わる医療従事者に先行接種を開始するとしている。その後、65歳以上の高齢者、基礎疾患のある人、それ以外の人の順に接種の大まかなスケジュールを描く。

厚生労働省は25日、自治体向けのオンライン説明会を開き、3月中旬から高齢者に接種券を配り始め、3カ月以内に1人2回の接種を終えるスケジュールをようやく示した。

めまぐるしく情報が更新される状況下で、各自治体は会場選定や医師の確保、相談窓口の設置や接種券の作成など準備に追われている。

不確定要素が多く、多岐にわたる業務に羽村市、瑞穂町はワクチン接種対策専任の担当者を置いて対応。日の出町も近く専任を置く。青梅市と福生市は複数の職員が担当部署との兼務で、あきる野市、奥多摩町、檜原村は健康課の職員が業務に当たる。(伊藤)