福生市 刃物専門店 二見屋 創業60年 長く使える良い包丁を 研ぎもおまかせ

「砥石だけでは時間が掛かるからね」 とまずは機械で研ぐ光宏さん

牛浜駅から徒歩4分の銀座通りにある創業60年の刃物専門店二見屋では、伝統ある鍛冶屋から仕入れた道具がそろう。店を営むのは創業者の磯部光宏さん(86)と2代目の和宏さん(52)、由美子さん(53)夫妻。客から持ち込まれた刃物を光宏さんの確かな腕で研ぎ直す。和宏さんは建築現場への配達や、出張で修理を行う。

職人が通う専門店として営業を続けていたが、数年前から包丁やハサミ、木工の彫刻刀などを求める一般客が増えた。「長持ちして使いやすい」「ここで買った包丁がいいから娘にも買いたい」と良い品を求める客が訪れる。

「自信のある商品しか置きません」 と話す由美子さん

「自信のある品だけを置き、お客様の用途に合わせて手に馴染む道具を勧めます」と由美子さん。実際にいくつかの包丁を握ってもらってから販売する。

研ぎ直しは以前は大工や料理人からの依頼がほとんどだったが、最近は一般客からの依頼も増えている。光宏さんの研ぎ歴は70年以上。「長いことやっているので難しいことはない」と話し、あっという間に切れ味の悪い包丁を甦らせた。

「不要となった刃物の相談も受け付けます。中には研げば使える物もある。修理を勧めると、捨てるのをやめる方もいます」と由美子さんは話した。

研ぎは600円〜。7時〜19時。日曜定休。問い合わせは042(551)1540まで。(山石)