養沢カレー新発売 老舗喫茶店の味を再現音楽ファンの心つかむ
あきる野市の養沢センターはこのほど「養沢カレー」を発売した。八王子市にあるカレーが人気の老舗喫茶店のレシピを再現したスパイシーなレトルトカレー。同センター名物の「音楽堂」にちなみ、ジプシージャズのギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトを思わせるパッケージにした。
養沢センターの音楽堂は音響の良さに定評があり、音楽グループの練習合宿やライブなどによく使われている。今回カレーを商品化したのは、音楽堂での演奏をきっかけに養沢ファンになったミュージシャンの清水弘之さん(61、日野市)。
食、音楽分野の企画を手掛ける清水さんいわく「養沢には山里の風景や地元の人の素朴な人柄など良いものがたくさんあり、気に入って通う人もいるのに、地域にお金が落ちる仕掛けがない」。地域経済を潤す手土産があればと、面識のある老舗喫茶店と大手食品加工会社に依頼し、「養沢カレー」を作った。
販売を始めると、「地元の食材が全然使われていない」などと、地元住民からさっそく注文がついた。一方、味や辛さを好むリピーターも出てきた。賛否両論の様子を代表理事の久保嶋俊さんは静観しつつ、「いっぱい売れてくれなきゃ困るね」とPRに努める。
清水さんは「養沢にちなんだインパクトのあるパッケージになった」と、地域外から来る音楽ファンに狙いを定めて販売を促していくという。
カレーは1箱200㌘入り550円。問い合わせは042(596)2151まで。(伊藤)