檜原の植物でアクセサリー chitoseya 髙木さん 12月2日~2人展

植物の種やつぼみ、繊維などを使ったアクセサリーの数々

小さなアクセサリーから植物の生命力があふれ出す――。種やガク、花びらなどを樹脂に閉じ込め、ピアスやブローチなど一点もののアクセサリーを作るのがchitoseyaの髙木美穂さん(39)。アジサイ、ホオズキ、ウド…素材の多くは檜原村本宿の自宅周辺で採取したもの。「檜原は素材の宝庫」と目を輝かせる。

笑顔で接客する髙木さん(11月20日、五市マルシェで)

「檜原に来た人のおみやげになれば」と、もともと好きだったアクセサリー作りを発展させ、10年ほど前から植物を素材に取り入れるようになった。

カラスノエンドウの種、ウドのつぼみ、ホオズキの繊維、ヒノキのかんなくずなど、さまざまな素材で作品を生み出してきた髙木さんだが、作家として本腰を入れて制作に取り組むのはこの夏から。それまでは一家で営む豆腐店ちとせ屋が本業、アクセサリーは二の次だった。

6月にメロン大の子宮筋腫が発覚。医師から「破裂したら出血多量で死ぬ可能性がある」と告げられ、人生観がガラッと変わった。やり残したことはないか自身に問いかけ、この先の人生は好きなアクセサリー制作に優先して取り組むと決めた。

子宮摘出の手術を受け、退院後の3カ月間は制作に没頭。今後は作りためた作品を携え、近場のイベントなどに精力的に出店していきたいという。

近々では12月2日~6日、戸倉バス停から徒歩2分の場所にあるカフェPOUND(パウンド、あきる野市戸倉)で、ドライフラワー作家の「くま花めがね」との2人展を開催。パウンドの庭に育つティーツリーの葉を使ったピアスや、初出品のネクタイピンなどを限定販売する。

「作るのも楽しいけれど、売り場でお客さんが品選びをする様子を眺めるのも幸せな時間」といい、制作意欲を刺激する客との会話を何より楽しみにしている。

展示は11時30分~16時30分。カフェで1ドリンク以上の注文が必要(テイクアウト可)。カフェは土日18時まで営業。2人展の問い合わせは042(588)5797パウンドまで。