日の出あきる野眼科がオープン 失明患者を減らしたい

「緑内障かどうか調べるだけでも、ぜひご相談を」と話す安里院長

10月8日にオープンした日の出あきる野眼科(日の出町平井)の安里崇德院長(47)は、失明につながる緑内障、糖尿病網膜症等の早期発見に力を入れている。

安里院長は学生の頃から目の見える仕組みに興味があり眼科医になった。これまで名古屋、静岡、長野、八王子の医療施設やこども病院で約20年間の眼科医勤務をし、実家が日野市に落ち着いたところで、これまでの転勤から地域に根差した医療を志し開業しようと当地を選んだ。失明者の多い地域というデータが決め手となった。

失明の原因疾患として最も多いのは緑内障、次いで糖尿病網膜症だという。共に自覚症状がなく、早期発見が難しい。安里院長は開業してから充血や目やになどの緑内障とは関係の無い症状で来院した患者に緑内障が疑われる所見を見つけ検査を積極的に実施。うち約3割が既に緑内障を発症していた。これは確率的に高いという。他の7割も今後、緑内障が発症してくる可能性があるため、見逃さぬよう普段から心掛け、診察しているという。

糖尿病網膜症患者の大半は内科で診断を受けてから眼科へ来院するが「少し見づらい」と来院した患者の眼底診察から糖尿病が疑われ、逆に内科へ紹介し発病がみつかるケースもあったという。

安里院長は「長年の経験を生かし、眼科医として病気の早期発見に努め、少しでも地域の失明患者を減らしたい」と話す。

受付時間は9時〜12時、15時〜18時。日曜、祝日、第1木曜、木・土曜の午後は休診。問い合わせは042(597)2222まで。(藤野)