奥多摩町 ねねんぼうがグランドオープン 奥多摩型エコツーリズムの拠点に

ねねんぼうの外観
ねねんぼうの外観

 奥多摩町の交流宿泊体験施設「やすら樹の宿 ねねんぼう」(同町日原)が7月1日、観光人材サービス、旅行販売などを手掛ける「ティーシーエイ」(大阪府、柿内裕一社長)を指定管理者に迎え、グランドオープンする。低価格で宿泊できるプレオープンキャンペーンを今月末まで実施している。

 施設周辺には「日原鍾乳洞」、「日原渓流釣場」、「雲取山」などがある。釣りや登山などのアクティビティ、大自然を満喫でき、奥多摩型エコツーリズムの拠点として期待される。施設では自然環境に配慮した取り組みとして、歯ブラシなどのアメニティ持参を客に呼びかけるなど、ゴミ削減にも取り組んでいく。

 食事は地産地消をテーマに、奥多摩産ヤマメの塩焼きを中心とした料理、酒は澤乃井を提供するなど、地元の食材を活用し、食からも奥多摩の魅力を発信していく。

夕食のイメージ
夕食のイメージ

 同施設は町が2004年に建設し、日原自治会が運営を始めた。19年から「桜ホテルズ」(渋谷区)が指定管理者となりリニューアルオープンしたが、昨年3月に撤退。町は今年1月に新たな指定管理者を募集し、3月に同社が選ばれた。

 施設の責任者、小池勲武さんは「今後、アクティビティ事業者の方々などの協力を得ながら、奥多摩でしかできない体験、宿泊がセットになったサービスを提供していきたい。地元に根付く施設にしていければ」と話した。

 1人1室9900円(1泊2食付き)。4〜6人1室8250円(同)。6月末までは1人5500円(同)。問い合わせは0428(85)8755まで。(鋤柄)