青梅の特養 聖明園富士見荘 1日グランドオープン 完全個室で暮らしやすく
青梅市根ヶ布の特別養護老人ホーム聖明園富士見荘(鈴木豊施設長)は1日、施設の建て替え工事が竣工しグランドオープンした。1部屋を3〜4人で使う「従来型」から完全個室の「ユニット型」になり、定員は78人から93人となった。
社会福祉法人聖明福祉協会(本間清郷理事長)が運営する施設の一つで、建て替え前の施設は築47年。老朽化に伴い、新施設建設に2020年3月に着工、昨年12月に施設の大半となる第一期の工事を終えた。利用者ら78人は2月1日に新施設に引越し、生活を始めている。
これまでの従来型は最大40人が集まる食堂で食事し、入浴は5〜6人ほどで一斉に行う集団生活だった。ユニット型では生活を共にするのは最大でも12人で、入浴は1人ずつ時間を作り、落ち着いて入れるなど、より自宅に近い環境で生活が送れるという。
個室になったことで個人のスペースも広くなり、机を持ち込んで読書を楽しんだり、タンスを持ち込んでファッションを楽しんだり、より「自分らしい生活」を楽しめるようになった。
同法人は視覚障害者に特化した老人ホーム「曙荘」、特養「寿壮」も運営しているが、同施設では視覚障害の有無に関係なく利用者を受け入れている。
鈴木施設長は「大人数が暮らす施設に突然入居するのはストレスを感じやすいが、ユニット型は少人数でできる限り希望に沿った暮らしが提案できる。今後も利用者の住環境を整えていきたい」と話す。
入居相談等、問い合わせは0428(24)5703まで。(藤野)